村上圓竜前住職に聞いてみました!

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村上さんは住職として目指されたものはありますか?

昭和51年26歳で住職になってから、寺を地域に開放する事、地域との交流を大眼目としました。環境問題にも興味があってね。 ちょうど寺の近くに「新池」というため池があって、水質汚染が気になっていたんです。

そこで小学校のPTA会長をしていた時に生物に詳しい先生と一緒に「蜻蛉の会」というグループを作って浄化活動を始めました。 地域の人が会員として30人程加わり、色々やりましたよ。水をきれいにするというホテイアオイを栽培したり、竹炭を使ったろ過装置を作ったり。

水を抜いて池底を天日干しにした時は、子ども達が小魚やザリガニの救出に一生懸命でね。地域貢献にもなるし、子ども達は生物や社会の勉強にもなる。 これを事務局長として10年やりました。今は顧問として、活動を見守っています。

檀家のお子さんを連れて毎年比叡山で研修を行っているそうですね。

「居士林」という在家道場で、38年間毎夏小学生を集めて2泊3日で仏道修行を行っています。 朝早くから夜遅くまで坐禅止観、作務、食事作法等、日課は修行僧と同様で妥協はありません。 時間厳守、甘えは許されないし、子ども達にとっては精神的にも体力的にも辛い3日間でしょう。 当然我慢強さも鍛えられるんですが、それ以上に大切なのは、いかにして難題を解決するか工夫することだと思うんです。

思い通りにならない不自由さの中から知恵を絞り出すことで、自分自身をコントロールできるようになるんですよ。 ただ最近は参加者が減ってきてね。子どもも忙しいし、親は「うちの子が耐えられるわけがない」と敬遠したりで。 この厳しさを乗り越えられれば一生の財産になると思うんですが、残念なことです。

子どもがお好きなんですね。

好きと言うより、ちょっと危惧しています。今の子どもは実体験が少ない。失敗させないよう、危険な目に合わせないように、大人が先回りするから。

でも何事も経験して覚えていくことが大切だと思うんですよ。危険を察知する力、人の痛みを感じ取る力、そして問題を解決に導く意欲や知恵やバランス感覚。だから池の浄化活動や研修でたくさんの経験をして欲しいんです。本来は親が教えることだとも思うんだけど、親御さんも経験が少ないから難しいかなあ。

差別問題にも取り組まれているそうですね。

宗教は人の平等、人間の本質を説いています。だから差別撤廃を推し進めるべき立場にあるんです。例えば同和問題。これは江戸時代の社会的体制の上で創られた階層差別です。ハンセン病もかつて隔離されていた歴史があるが、これも政治的な策略が見え隠れします。いずれも政治に翻弄された被害者なんです。

ハンセン病(らい病)は宗派によっては“業の病”だという教えもあるけれど、これは大きな間違いです。他にもパワハラやセクハラ等、弱者が虐げられる現実はいくらでもあります。ただ長い期間にその境遇に慣れてしまい、差別に気がつかないこともありそうです。

身近なところでは尼僧に「差別や蔑視をされて嫌な思いをしたことはないか」と聞いたんですが、答えは返ってこない。でも常に弱者に目を向け、頼って来る者の受け皿となり、同時に一つ一つ丁寧に問題を整理して、解決していく必要があると思っています。

話は変わりますが、ご住職の趣味は何ですか?

一番の趣味は26歳の時に始めた茶の湯です。茶会では花、掛け軸、茶道具など、亭主がどういう意図でこの日のために品々を選んだのかを読み取るんです。

四季折々の情趣は勿論、知性に裏打ちされた洒落や遊び心が潜んでいて、招かれた側はその謎かけを説くような楽しみがありますね。

また語り合う内容は「清談」と言って趣味や芸術・学問について。悪口や噂話は一切ありません。 だから茶の湯を楽しむには謡曲や芝居、古典などあらゆることに精通してなくてはならないんです。これは最高の男の遊びだと思いますよ。

最後に今後の夢などお聞かせ下さい。

境内に小さな図書館と美術館を造りたいと思っています。僕は筋金入りの読書家でしてね。 2013年の11月まで4年間比叡山に住んでいたんですが、その間にも自分の部屋が本でみるみる埋まってしまったほど。

ここ20年で買いためた本は軽く2万冊を超えるんじゃないかな? またこの寺には刺繍普賢菩薩(県指定文化財)を始め、たくさんの寺宝があるんですが、今は収蔵しているだけで公開はしていないんです。

それに加えて僕は洋画家・赤堀尚さんの作品コレクターでして、それらも展示したい。だから図書館と宝物館兼美術館。そして本や収蔵品・芸術作品を一般公開して、地域の人に足を運んでもらいたいですね。

2013年9月7日(土)延命寺にてインタビュー

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